第34回全国椿サミット松江大会

毎年、椿の花咲く頃に開催される全国椿サミット、今年は島根県の松江市が会場です。主会場の松江テルサでは、アトラクション、講演、特産品販売、椿展示などが行われ、一般の方も無料で参加できます。

【全国椿サミット松江大会概要】

日程:2024年3月9日(土)10日(日)
場所:松江テルサ テルサホール ほか(島根県松江市朝日町478‒18)
内容:アトラクション、講演、特産品販売、椿展示など

全国椿サミット松江大会ポスター/大会公式HPより

松江城の椿谷に多様なツバキがある理由

視察先の一つ、松江城内の椿谷公園は日本三大ヤブツバキ群に数えられ、赤以外に桃色や白など様々なツバキがあります。

こうした多様なツバキが松江城の椿谷にあるのは、藩の財政改革を行い松江藩中興の祖とされる7代藩主、松平治郷(1751~1818年)によるところが大きいといえます。松平治郷は不昧公(ふまいこう)の名で知られる大名茶人でもありました。松江藩には松平不昧に始る武家茶道茶の不昧流が伝わりました。今でも松江は茶道が盛んな土地の一つです。

茶の湯で用いる茶花に椿は欠かせません。参勤交代の折に江戸や京都から椿を持ち帰り、椿谷に植えたことから多様な品種が生まれたとされています。

茶処である松江は茶花のツバキの育成も盛んとなり、数多くの品種が島根で育まれました。

島根のゆかりのツバキ

『改訂版 ツバキ図鑑 ふるさと島根の椿』には島根で発見・産出されるなど、ゆかりのあるツバキが約140品種記載されています。ご当地椿にふさわしく土地に因んだ名前が付けられている品種が多く見られます。中でも有名な品種をいくつかを紹介しておきます。

引用・参考:
第34回全国椿サミット松江大会 特設ホームページ
改訂版 ツバキ図鑑 ふるさと島根の椿、山陰カメリアンクラブ編集、2021
色分け花図鑑 椿,桐野秋豊,学研,2005