【椿information】2022-8-14
ご存じのようにツバキは春を盛りに咲く花ですが、中には夏に花が咲くアザレアツバキ(Camellia azalea)もあります。
比較的近年に知られるようになったツバキ属の原種です。日本では7月頃から10月頃に花が見られることが多いようです。学名は、Camellia changii(カメリア チャンギ―)、中国広東省の原産。中国語では張氏紅山茶と書きます。花は紅色、花径6~10cmくらい、花弁は5~9枚。細長い花弁はよく見るとラメでも入っているように光の粒がキラキラして見えます。木の成長はゆっくりで、なかなか大きくなりません。
6、7、8、9月に咲くツバキの園芸品種は少ないので、このアザレアツバキには夏咲ツバキの親としての期待が高まっていています。まだ珍しいツバキですが、以下の椿園などで見られます。
- 椿花ガーデン(東京都大島町)
- 都立大島高校椿園(東京都大島町)
- 久留米市世界のつばき館(福岡県久留米市)
- るるパーク(大分農業文化公園、杵築市)など。
- いのくち椿館(富山県南砺市)
参考文献:
いのくち椿館 原種ツバキ図鑑,桐野秋豊,いのくち椿館,2013