鈴鹿の関/撮影:高野末男 (大島椿椿のカレンダー2024より)
鈴鹿の関(すずかのせき)
花:濃紅地に白斑が入る八重、小さい筒しべ、花糸淡紅色、中~大輪。花期は4月。葉:楕円、中形、深緑色。樹:立性。来歴:1879年の伊藤「椿花集」に載る、現在市販の本種は紋繻子と区別しにくい。(日本ツバキ・サザンカ名鑑)
椿の特徴を見比べる時、どのような形の咲き方をしているかという「花形(はながた)」が大きな目安になります。
鈴鹿の関は「八重」とある通り八重咲きです。一重咲きのヤブツバキと比べて花弁の枚数が多いことが分ります。
花型は花弁の枚数や雄しべの現れ方などによっていくつかのパターンに分類されます。それぞれのパターンの特徴と名称が分ると、同じ様に見ていた花も少しづつ区別ができるようになります。
代表的には以下のような花形があります。
一重咲き(ひとえざき)
八重咲き(やえざき)
唐子咲き(からこざき)
牡丹咲き(ぼたんざき)
獅子咲き(ししざき)
二段咲き(にだんざき)
千重咲き(せんえざき)
図は「色分け花図鑑 椿」桐野秋豊 より引用
引用・参考:
大島椿椿のカレンダー2024
日本ツバキ・サザンカ名鑑,日本ツバキ協会編,誠文堂新光社,1998
色分け花図鑑 椿,桐野秋豊,学研,2005
日本椿集,津山尚、二口善雄,平凡社,1975年
現代椿集,日本ツバキ協会,講談社,1972
最新椿百科,横山茂編集、野口慎一ほか,淡交社,2022